「1年4組…かぁ」
教室で席に着くと、前の席の子が話しかけてきた。

「ねぇ、名前なんてゆうの?」
「えっ…と、山本花…です」
「花ってゆうんだ!私は山岸美紀。タメでいいよ♪」

美紀はサバサバとしていて、すぐに仲良くなった。
中学校の思い出とかを話していると、ガラっと教室の扉が開いた。
入って来たのは、二人の男女。
「おはよう」
爽やかな笑顔を向ける彼に、私は目がはなせなかった。

彼こそ、私が追いかけてきた好きな人。