『仕事で呼び出されて……でも
ケータイの電源落ちちゃってたから
連絡できなかった。
…ごめんね。』
あっくんはあたしにむかって申し訳なさそうに
謝ってきた。
でも、あたしは…
『………許さないもん。』
本当は許してたのに、
見栄をはって
そんなことを言っていた。
三時間も待ったんだもん…
本当は三時間じゃないけどさ…
時刻はもう12時を過ぎようとしてる。
公園にはもちろん
あたしとあっくんだけ。
『あと、3秒………』
突然あっくんがそんなこと言い出した。
なにが…?と思ってると
『3、2、1、………………
……
誕生日おめでとう』

