年下彼氏の取扱説明書






「なにその反応。可愛いんだけど」


そう言って艶っぽい顔でふっと笑う
碧斗くんにキュンとときめいて
何も言えなくてぎゅっと抱き着いた。



「先輩は甘えん坊だよね。」


「あ、碧斗は……ねこ、みたい。」


「……………、猫…?」


「気まぐれで意地悪だけど優しい。」


「先輩は寂しがりやのウサギだね?」

そう言ってふわりとあたしを包み込む。



「ねぇ………好き。」


「その顔、俺以外に見せないでね。」

そう言ってまた重なる唇。


チューはレモン味がするって
みんな言ってるけどレモンなんかより
ずっとずっとずっと甘くて、
ふわふわしてて幸せの味がした。



「先輩。すき、好き、大好き。」

そう言う碧斗がたまらなく
愛しくて愛しくて愛しくて。
あたしは幸せに口元を緩め笑った。