年下彼氏の取扱説明書






「何手伝えばいいっスか?」


「あー…接客お願いしていい?」

首を傾げて聞いてくる麻雪さん。
身長差からしていわゆる上目遣い。


「も、もちろん!!!!」

慌てて立ち上がる俺とキョトンと
俺を見て首を傾げている麻雪さん。



その角度、犯罪じゃないすか?


半分一目惚れ状態の俺は
麻雪さんの仕種が気になってしまって
ずっと前髪をいじった振りをして
火照る顔を隠し通していた。




「俺、19番テーブル行くんで。」

このままじゃ仕事もままならないと
考え、そそくさと客に向かって歩く。



俺が告ったって中学生のガキが相手に
される訳がないのは分かっていた。



「あー…生まれる時期間違った。」


俺はため息を漏らして注文を聞き
厨房へと静かに足を運んだ。



「イチゴパフェ二つです、」

厨房の人へ告げて椅子へ腰かけた。