年下彼氏の取扱説明書






「あ、係の男子が遊びに行っちゃって…」


「俺ら暇なんで手伝いますよ。」


「で、でも………」


「でも…?」


「ホスト、なんですよ…」

申し訳なさそうに俺を見る。
不覚にも胸がキュンとした。


「俺、暇だからいいっすよ…」

そう言ったらユナリン似のメイドは
にこっと笑ってから……


「ありがとう、」

そう言った。


その瞬間俺の心拍数が上がった。
ユナリン似のメイドはユナリンより
あのABC47の佐藤由菜より
何倍も何倍も可愛かった。


つーか、ぶっちゃけユナリンより
タイプだったそのメイドに俺は
まさかの一目惚れをした。


メイド服の胸ポケットに書いてる
ネームプレートをちらっと見る。


「麻雪さん…っすね。」


「学ランくん!よろしくね?」

そう言うユナリン似のメイド…いや、
武内麻雪さん、に俺は惚れた。