「まゆ、いいなぁー…」 「なんでー?」 「モッテモテじゃんかー…」 「え?!?」 みるみる顔に熱が集まっていく。 「だって葉山くんに碧斗様だよー?」 「碧斗くんは違うって〜!!」 照れながらも必死に優奈を説得する。 「やー…可愛いねーまゆー」 優奈はニヤニヤしながらあたしを見る。 「からかわないでよぉー…」 真っ赤になった顔を押さえながら 優奈をキッと緩く睨んだ。 「まゆも春だねー?」 「や、今は夏じゃんか!!!」 何を言っても優奈はニヤニヤしていた。