いよいよ体育祭当日!!!
あたしは朝からカツ丼を食べた。
二人三脚、碧斗くんと頑張ろう!!!


「優奈おはよー!」


「おはよー、元気だねー」


「カツ丼食べて勝つどん!」


「…元気だねー………」


「優奈なんでそんな元気ないのー?」


「100メートル走ダルい………」


「頑張ってよー!赤組で勝とう?」


「まゆは碧斗様と二人三脚か…いいな…」

優奈はあたしを羨ましそうに見る。
二人三脚、そんなに楽な競技じゃないのに



「碧斗くんと沢山練習したし、大丈夫!」


「沢山?!くそー微リア充めー…」

優奈はそう言ってあたしの脇腹を
こちょこちょとくすぐりだした。


「あ…ちょ…むりぃい〜…っ助けて…」


「せ、先輩!!!!!」

ガラッとドアが開いたと思ったら
激しい形相の碧斗くんが来た。


「碧斗くんおはよー…」


碧斗くんはあたしと優奈を見るなり

「変な声聞いて焦ったんですけど。」

そう言って前髪をくしゃくしゃした。