年下彼氏の取扱説明書






それから毎日、昼休みと部活無い木曜日
俺と先輩は二人三脚の練習をした。


「先輩、右からだから。」


「ん、わかった…」


「「せーの、」」


「「いち、に、いち…」」


「ちょ…先輩、服伸びるんだけど。」



「だって上手くバランス取れない…」

ちょ。なんすかその顔。
どんだけ悪女なんすか麻雪サン。
半泣きで俺を見ないで下さい。





「うわ…先輩。マジで…?!」

気付いた時には遅くて転ぶ先輩を
格好良く受け止めるつもりが
俺が先輩の下敷きになっていた。


「先輩、大丈夫?」


「わ!碧斗くん…ごめん!!」

いやいや。こんな近付けてラッキー。
俺はむしろウェルカムなんだけど。



「先輩動かないで、紐取るから。」

俺は二人三脚用のハチマキを取って
ゆっくりと先輩から離れる。


「重かったでしょ?ごめんね。」

可愛い事を言うのはどの口ですか。