「ありがとうー……」
目をキラキラさせてお礼を言う先輩。
なにも分かってないただの馬鹿女。
鈍感?天然?無防備?そんな
可愛いモンじゃないと思うんですが。
頭も馬鹿で行動も馬鹿だなんて
つくづく救えない馬鹿だと思ってしまう
「先輩は馬鹿だよね。」
本当に馬鹿だよ、先輩。
男に笑顔でお礼言って、馬鹿な先輩は
俺の気持ちなんて全然分かってない。
馬鹿は死んでも治らないって聞くけど
先輩の馬鹿は何をすれば治るんだ。
「碧斗くんが居てよかったよー」
「はっ、褒めてもアイスあげないよ。」
「な!!…本当に感謝してるもん。」
「はいはい。終了〜」
俺は先輩の頭を撫でて
一方的に言い合いを終わらせた。
先輩のシャンプーの匂いが
俺の心を変な風に掻き乱していく。
出た、先輩の無防備。
俺だって男なのに何も分かってない。
笑ってないで少しは意識してよ。
