年下彼氏の取扱説明書






「あ、てか碧斗くんは競技なに出る?」

さっきの俺との会話なんて
どうでもいいと言うように聞いて来た。
ぶっちゃけると少し傷付く。



「ん、借り物競争。先輩は?」


「二人三脚…、」

俯きながら喋る先輩。
先輩は本当に感情が行動に出やすい。


「やりたくないの?」



「………遅いし…ペア、男子だし…」


は?優奈さん?じゃねぇの?
遅いとか速いとかそんなのどうでもいい
他の男が先輩に密着すんの?
他の男と呼吸合わせて練習すんの?
先輩のくせに、俺を妬かせんの?


「先輩の癖に生意気…」


「やっぱり向いてないよね…」


いや、そういう意味じゃねぇけど。
でも向いていないっつーのは
あながち間違ってないかもしれない。


「相手、決まった訳?」


「ううん。まだ誘ってない……」
まじかよ。先輩。狙ってやってんの?
これも先輩の計算なワケ…、?


「俺がやるから。相手は俺ね。」
俺がこう言って来るの待ってんの…?