年下彼氏の取扱説明書







「碧斗くんってなんで可愛くないのー」

ほっぺたを膨らましながら聞く先輩。
先輩は馬鹿だから俺がその顔
好きだって気付いてないでしょ。


「…先輩は可愛いって言って欲しい?」

いつもの意地悪のつもりで
先輩に詰め寄り先輩の髪に触れながら
ニヤニヤしながら問い掛ける。


普通の女子なら顔を赤くして
めちゃくちゃ嬉しそうな顔をして
はい、と即答すると思う。
先輩も顔を赤くするあたりまでは
そこら辺の女子と同じ。だけど……、



「碧斗くんは…そんなこと言わないし…」

先輩は視線を逸らして呟く様に言う。
素直じゃなくて絶対に甘えない
それが先輩。スキンシップの甘えは
するけれど、恋愛感情が入ってない
ことぐらいは分かっていた。


それが先輩だから仕方が無い。