「……起きたの?先輩。」
トロンとした寝起きの瞳であたしを
見て、碧斗くんは問い掛けて来た。
「……………」
「先輩、なんでそんな顔してるの。」
どんな顔?そんなに可愛くない?
あたしは上手く甘えたり出来ないよ。
瓜って子みたく可愛くなれないよ
「先輩、泣きそう。よしよし」
碧斗くんはあたしを撫でながら
だっこしたままの体勢で更に自分の方へ
あたしのことを引き寄せた。
「瓜ってだれ……」
一瞬迷ったけど、やっぱり聞きたかった。
ちゃんと確かめたかった瓜の存在。
碧斗くんがカッコイイのも、
女の子達にモテるのも分かってる。
だけどこんな気持ちになるなんて
自分でも分からなかった。
「瓜は……………」
あたしは色々な気持ちが混ざって
ぎゅっと目を閉じて、俯いた
「俺んちの猫だよ。」
予想外の答えにあたしはびっくりして
顔を上げたらふにゃっとニヤけた
碧斗くんの顔が目の前にあった。
