「なんで俯いてんの。」
まだ拗ねてると思ったのか碧斗くんはあたしのほっぺに両手を添えて自分の方を強制的に向かせる。
至近距離で整った碧斗くんの顔を見て
正直なんだか複雑な気持ちになる。
碧斗くんはカッコイイ。それは分かる
けどあたしは可愛いとは言えなくて
こんな一般的なあたしを見て碧斗くんは
何を思っているのか気になって。
トキメキのドキドキ、顔が近いことに
対するドキドキと言うよりは
人から見たあたしはどうなのか
という方が何倍もドキドキした。
「可愛いってなに?」
思い立ったらすぐ行動がモットーの
あたしは碧斗くんに問い掛ける。
「は?」
碧斗くんは当然ハテナマークを
頭に浮かべながら聞き返す。
「や、男子の可愛いってなに?」
顔?性格?仕種?髪型?服装?
なにが可愛いの基準なの?
「そりゃ、胸キュンポイントでしょ。」
碧斗くんは当たり前のことの様に言った。
