「先輩って誤魔化すの下手くそ。」
あたしが折れて白状したことに
満足したのかまたもやあのムカつく
勝ち誇った様な目で馬鹿にした様に
微笑みながらあたしを見下ろす。
あたしのが先に生まれたのに。
なんで見下されなきゃいけないの!
って本音は自分の中にしまっておいて
ムカつく微笑みに笑顔で対処する。
「正直者だもーん。」
笑顔で対処したはずなのに実際は
ほっぺを膨らませて拗ねてるあたし
嘘が上手な人よりもいいもん。
ちょっと正直なくらいがいいんだもん
いいところの一つだもん。
拗ねたあたしを見て碧斗くんは
「先輩ほんと子供。」
そう言いながら頭をポンポンして来るから
恥ずかしくなって俯きながら必死に
口を歪ませてにやけを押さえた。
こんなことで嬉しくてほこほこした
気持ちになるなんて。どんだけあたしは
優しさに飢えてるんだろう。
自分でも単純だなって思った。
