「先輩昨日寝れなかったの?」
あたしの瞼にそっと触れながら
優しく問い掛けて来る碧斗くん…
「考え事してたから…」
(心配してくれるのかな、?)
「これ以上顔崩してどうするの?」
あたしの碧斗くんを見直そうとした
気持ちは碧斗くんの毒舌によって
儚くも、簡単に打ち砕かれた。
「むかつくー………、」
なんで?ほんと悔しいんだけど!
「俺のこと嫌い?」
「うん、大嫌い!!!」
即答したあたしを見て一瞬だけ
寂しそうに、でもどこか嬉しそうに
碧斗くんは笑って、あたしに
いつも吐く毒舌もその時だけは
吐かないで笑ってた。
その寂しそうな笑顔を見て
あたしもなんでか寂しくなった。
(どうして自分から言ったのに…)
あたしは碧斗くんを分かってないの?
