年下彼氏の取扱説明書






その日の夜は中々寝れなかった。

久しぶりに葉山くんの名前を聞いて
心臓がドキドキして、喉の奥が
キューって苦しくなって泣きたくなった

やっぱりまだ忘れてないよ…
忘れれる程大人になれないよ…



「葉山くん……」

碧斗くんのことで忘れかけてた
あたしは碧斗くんが好きって錯覚
しかけてたのかもしれない。


葉山くんの名前だけで気持ちとか
全部あの時と同じみたいに
胸がギュッってして苦しかった。


優しくてかっこいい葉山くんが
あたしはずっと好きだったし
きっと今でも好きだって思う。

一気に溢れてきた愛しさとか
今すぐ触れたいのにそれが出来ない
モヤモヤした気持ちに包まれて
あたしは中々寝付けなかった。