「碧斗様、優しいよね〜?」
さっきから優奈の碧斗くん話を
しつこく聞かされている。
「んー…そうだね…」
表は少なくとも王子様みたいだね。
「碧斗様に惚れた、?」
「っ?!…はぁあ?!?!!」
碧斗くんに惚れた!?
「あっ!!っっっりえないからっ!!」
あんな可愛くない悪魔男子!!!
ムキになって首を振りながらも
必死に否定する。顔に熱が集まる
感じがするのが自分でも分かる
碧斗くんは意地悪で口悪くて生意気で
猫かぶりで本当は優しくてムカつく
「恋愛感情なんか無いから…」
ただのお昼休みの部室仲間…
それ以上になんてならないもん…
「わかったわかった(笑)」
優奈は笑いながらあたしをなだめた。
