年下彼氏の取扱説明書






「ゆ、優奈…!!!」

先生はまだ来てない様子で
とりあえずあたしはホッとして、
呼吸を整えながら優奈のことを呼んだ。



「あ!まゆ大丈夫なのー?」

優奈は心配そうに近寄って来た。


「え…?」

もちろんあたしは状況が掴めない。
大丈夫って?先生に怒られるのが…?


「倒れたって碧斗様から聞いたよ?」

優奈の言葉で大体の状況を把握出来た。
碧斗くん、言い訳してくれたんだ…



「ん、だいじょおぶ………」


ぶっきらぼうに答えて席に向かう。
どうしよう。うれしいや…。
口元緩む。なんかあたし幸せかも。
助けてくれたんだ。碧斗くん…




「ありがとう…」

明日、ちゃんと言わなくちゃ。