「へへ…っ、部室っていいね?」
口元が緩んでにやけるのが分かる。
「なにその顔。きも。」
冷ややかな視線と冷ややかな言葉を
浴びせてくる碧斗くん。ムカつく!!
「昼休みは部室来てお昼寝しよー!」
優奈にだけはどこに居るか教えて
あとはあたしの秘密基地にしよう。
「は?ここ俺の場所なんだけど。」
突っ掛かって来る碧斗くんを睨みながら
「あたしもここがいいもん…」
宣戦布告を言い渡すあたし。
「好きにすれば…追い出してやる。」
碧斗くんは勝ち誇った笑みを浮かべ
あたしの髪を引っ張って少し笑った。
「ま、負けないから…!!!」
