年下彼氏の取扱説明書






「碧斗くん…なんか違う。キライ。」

悔しくてプイと違う方を向いた。
あたし、拗ねてるよ?怒ってるよ?


「前の猫かぶった俺は好きだったの?」


真剣な目で聞いてくる碧斗くん。



正直言うとこの目を見ると
自分じゃないみたいにドキドキする。
猫かぶった碧斗くんは…


「猫かぶりな碧斗くんはもっとキライ」

これだけはほんと。
今の碧斗くんよりムカつくもん。



「まゆ先輩、ほんとムカつく…」


言葉では憎まれ口を叩いてるのに
どことなく嬉しそうに口元を緩める
碧斗くんを見て、嬉しくなった。