「じゃあ、火つけるよ」日向は俺の線香花火に火をつけてすぐに自分の線香花火にも火をつけた。 「なんかこよりが落ちた時って儚いよね…」寂しそうに話す日向。 「日向…」「んー?」 線香花火を見つめながら返事をする彼女。 「好きだ」彼女はびっくりした顔でこっちを見ている。こよりが落ちる前に伝えたかった。 君が寂しそうに儚いなんて言うから、だからこよりが落ちる前に伝えたかった。 君に好きな人が居てもいい。すぐ俺が好きにさせてやるから、だから… まだ二本の線香花火はパチパチと光っていた。