「さ、花火しよう」日向は袋の中から線香花火を取り出す。 「あぁ」今すぐ君に好きだと伝えたい。 日向が彼女だったらいいのに……そう思う。 それでもやっぱり怖くて伝えられない。 君に伝えればこの関係が壊れてしまいそうで。そう思うと伝えられなくて。 「日向はさ、好きなやつとか居るのか?」思いきって尋ねてみる。 「何ー?急に」ふふっと笑って手を動かしてる手を止めて俺を見てくる。