「分かったか?」返事をしない俺に尋ねてくる親父。 「うん」俺は強い眼差しで返事をした。 「そんなんだったらお前、日向ちゃんも守れないんじゃねーか?」 ちょ、ちょっと待て! 何で親父まで俺の気持ち知ってんだよ! 「な、何で知ってんだよ」俺は言いたくなかったけど口の堅い親父なら言っても構わないかと思い話を進めた。 「見てたら丸分かり」 「まじかよ……」俺は頭に手を当てる。