なんか雄雅家まで送ってくれてそのまま何も言わずに帰っちゃった。


せっかく「ありがとう」って言ったのに…


なんなんだし。


でもやっぱ雄雅って優しいな。


さーてと、明日は…学活ばっかだな…


そりゃそうか、入学してまだ1日だもんね。


コンコン


「はい?」


「輝華?入るよ?」


「うん」


ガチャ


今入ってきたのは姉の愛華(あいか)。


通称、愛姉ちゃん。


「何ー?」


「高校どうだった!?」


「んー普通」


「普通ってあんたねぇ…誰かカッコイイ人いた?」


「知らない」


「見てないのかい」


「うん」


呆れてるし...これでも愛姉ちゃんは大学1年生。


イケメンには目がない。


「でもさ、さっきの輝華を送ってくれた人は?彼氏!?」


「違うよ。同じクラスの雄雅」


「聞いたことないな…」


はぁ…めんどくさいことになってきた。


「まさか…」


「だから違うって!!私勉強しなきゃだからー」


って愛姉ちゃんを部屋から出した。


全く…


たしかに雄雅はイケメンだけどさ…


って、なんでこんなに雄雅のことを考えてんだろ…


というよりクラスの男子の顔見てこなきゃ。