「輝華ー!!」


この声は…


「咲南!!」


「輝華何組だった?」


「A組!咲南は?」


「咲南もA組!!」


「マヂで!?やったー!これからもよろしくね!」


二人でテンション上がり過ぎてクルクル回っちゃった。


周りからの視線とか全然気にしない!


「…教室行こっか!」


二人で手繋いで1-Aまで行った。


1年の教室は2階にあるみたい。


校内図を見ながら教室に向かうと…


あった。


ここが今日から1年間お世話になる教室かぁ…。


「せーので入ろっか」


咲南の提案で一緒に入ることにした。


「「せーの」」


ガラッ


「…あれ?」


「男子ばっかりー…」


教室に入ったら10人ぐらいしかいなくその8割が男子だった。


女子は…っていないし!!


8割じゃなくて10割だし!!


なんかチラチラ男子がこっちを見てくる。


それに咲南も気づいたのか…


「ねぇ、なんかこっち見てきてない?輝華が可愛いからじゃない?」


「は?それはない!!むしろ咲南の方が可愛いし!!」


「全くこれだから輝華は…」


でも…今まで自覚がなかったわけじゃない。


何度か男子に告られたことはあったけれども


正直恋愛ってよくわかんなくって。


「輝華?入んないの?」


あっ、考えすぎてた。


「待ってー!!」


咲南と話してると後からたくさん人が入ってきた。


もちろんちゃんと女子もいた。


でも今日は自分の教室を確認するだけでHRとかが行われるわけでも何でもなくって


もう帰っても大丈夫らしい。


とりあえず自分の席は一番前らしい。


まぁ、苗字「あ」だし無理もないか。


でも男子と女子の出席番号が違うらしく女子は偶数の列らしい。


隣の男子誰だろ?


とか考えてると…


バーン!!


凄い音と同時に私の意識は途絶えた。