彼のち君、ときどき雨。




「それってもしかして…。」


私はゆっくり頷く。


「後輩の、森本くん。」


「ありえない…。」


千夜は呆れ顔で首を横に振った。


「代わりとか、そういうのじゃないの。一緒にいて、森本くんが好きだと思ったから。」