彼のち君、ときどき雨。




「かわいい。」


森本くんはそう言うと私の頭に手を置いて、私を引き寄せた。


「ちょっと…!」


「先輩、好きです。」


耳元でそうささやかれて、私は固まってしまう。


たぶん今、真っ赤だもん。