幸いなことに、私と森本くんの通学路は途中まで一緒だった。 同じ傘に入って、いつものように話をしながら帰る。 後輩のくせに私より背の高い森本くんをときどき見上げながら歩く。 傘に遮られて、なんだか二人だけみたい。 そう考えてすごくドキドキした。