彼のち君、ときどき雨。




「ありえない…。」


私の後ろでぽつりと声がした。


「あんたふられたのよね?何普通に会話してるの。」


そう言って私の肩を掴んで後ろから揺さぶるのは、


藤迫千夜-フジサコチヨ-。


私の親友。


真瀬くんが好きなことも、ふられたことも話してある。