一志、くん。 図書室を出ていく背中にぽつりと心の中で呟いた。 真瀬くんとは、本の話なんてしたことなかったから なんだか不思議な感じ。 雰囲気は似てるのに、全然違うんだね。 なんだか胸の奥がくすぐったくなった。