彼のち君、ときどき雨。




森本くんはすぐ気づいたみたいだ。


森本くんが読んでた本の中に出てくる一冊の本。


その本と同じ題名のこの作者の本。


「まぁ内容は違うけどね。」


私はそう言って笑う。


「でも、同じってだけでわくわくする。」