彼のち君、ときどき雨。




一志に宥められて顔をあげる。


そのまま背伸びをして、一志の唇に触れた。


「私、一志のことが…好き。最初からずっと、一志が好きなのっ。」


目を丸くしている一志に早口でそう告げた。