彼のち君、ときどき雨。




「さっきはありがとうございました…。」


苦しくなった胸にわけがわからなくなってうつむく。


「こちらこそ、うるさくしてすみません。これ、面白かったんで借ります。」


ちらりと見た顔は、あどけない笑顔だった。