彼のち君、ときどき雨。




「そうだよね。ホント迷惑…。」


私の隣にいた女の子がそう言って一志のところへと駆けていく。


「黙ってないでなんとか言ったら?」


敗北感でいっぱいの私は、うつむくことしかできない。


「うざいって…凛南-リンナ-のことだよ。」