彼のち君、ときどき雨。




サッカー部が終わるのを待って、私は図書室を出る。


焦る気持ちを押さえて玄関を出る。


「あの、平野先輩ですか?」


出たところで、かわいい感じの女の子に呼び止められた。


私は不安な気持ちで頷いた。