彼のち君、ときどき雨。




そこには一志が好きだと言った、私の好きな作家の本。


「藍…。」


一瞬悲しそうな顔をして、一志が近づいてくる。


私はそっと目を閉じた。


3回目のキスは、なんだかとても切なかった。