彼のち君、ときどき雨。




傷ついたような顔で、一志が反対を向く。


「いやっ、一志!」


名前は呼べるのに、足が全く動かない。


私はそのままその場に座り込んだ。


「行かないでよぉ…。」


好きなのに。


好きなのに…わからない。