【愛花SIDE】 遅すぎるから私も帰ることにして、今校門を通ろうとしている。 「あ、愛花ちゃん」 この声は、瀬尾さんだ。 「…どうしたの?」 そう聞くと、瀬尾さんは口元をあげて、 「薗田君、待ってるの」 と言った。