「俺が上から目線じゃなかったら俺じゃなくなるし。そんぐらい分かれよ」 意味不明な言葉をいとも簡単に吐く俺様男。 「分かれよって… 私は君の奥さんってわけじゃないし」 俺様男は ふっ と馬鹿にしたように笑うと 「まぁいいや 体育祭が終わったら一緒に帰るからな」 と言って そして、私の頬にキスをした。 「なっなにすっ」 「お前顔真っ赤。 こんなに玄関にずっといないで、あっち行くぞ」 俺様男はそう言いながら口角をあげていた。