「で、誰なんよ?」 せかすように田中さんが聞いてきた。 俺様男… じゃない! な訳ない。 うん、気のせいだ! 「だから、いないって!」 私がそう言うと田中さんは案外簡単に引き下がった。 不満そうな顔をしてるけど。