♪キーンコーンカーンコーン 「よし、教室に戻ろっか!」 中田さんのその一言が合図となって、みんなゾロゾロと教室に向かい始めた。 みんなは気づかずに戻ってしまって、私はポツンと屋上に一人いる。 ―『雷斗は、森野さんを自分で助けられなかったってイジけていたんだって』 私の顔はさっきの言葉とは裏腹に真っ赤だった。