それから、ほどなくして、私はくるくるとやっと番号を交換してもらえた。

  私の方から知りたくて仕方がなかったのだ。赤外線を私から一方的に送ると


  色が違うだけで携帯の機種が全く同じなことに気がついた。



 「私たち、同じ携帯だね」


 「今頃、気がついたの? 俺は前から知っているけれどね」