ねぇ、先輩。もしかしてあたしは邪魔ですか?


ねぇ、先輩。先輩はあたしのこと好きですか?


嫌いですか?


嫌いだよね。先輩はあたしのこと好きじゃないよね。
それでも、あたしは先輩と付き合いたいです。


だめですか?


「香ちゃん」


優しい、彩先輩の声が聞こえた。


自分が、惨めになっていく感じがした。


「はい」

「じゃあね」


彩先輩が手を振りながら去っていった。

「はい」


とっても、きれいな人だ。
あたしは、あんな人には、なれない。

もう、先輩とは別れた方がいいのかな?




「先輩、話があります、屋上に来て下さい」