「ううん。あんたが来なかったら、今頃私どうなってたか分かんないし」


「もういいんだよ。戻ろう」


山小屋に戻り、今度は二人並んで座った


「あんなことされたら、許しちゃうな…」


「え?」


「ううん。もう気にしてないのかもしれない。だからこれからは昔のことなんか忘れて、自分の人生ちゃんと生きてよ」


こいつには、こいつの人生がある