「1か月も一緒にいたのに名前覚えてないのー?俺の名前は笹本純」


「ごめんなさい。名前覚えるのほんと苦手で…」


別に苦手ではない


必要ない人間の名前は覚えない事にしている


「ねぇ、俺さぁ、君のことタイプなんだよね。可愛いし、スタイルもいいし」


このままここにいては危ない


咄嗟にそう判断し、すこしずつ距離を開けていく