何度忘れようとしても

私は何度も謝った。
自分を正すからもう一度、チャンスがほしいと懇願した。

けれど別れを心に決めてしまった孝昭は頑なだった。

孝昭には、だいぶ前に限界がきてしまっていたのだ。

孝昭と別れた私は、何度も崩壊しそうになりながらも、とにかく仕事に集中して気を紛らわせる事に努めた。
とにかく必死だった。