車が激しく行き交う大通り沿いを一人で歩いた。

目の前にあるホテルの様な建物の入り口には凝ったデザインのランプがぶら下がり、頭上にはライオンの顔のデザインが施されている。
よく見ると、規則的に並ぶ街灯の柱にも、1つ1つ人の顔の様な模様が入っている事に気づいた。
どこを見ても素敵なその景色の中で、遠い所まで来てしまったなあと私は思っていた。