何度忘れようとしても

私はバタバタと届け物や書類をそろえて、地下の駐車場まで急いだ。

営業車に荷物を詰め込み、車を発進させる。
目的の取引先はここから高速を飛ばして40分くらいのところだった。

今日は、その店に入店している自社の美容部員の子と、お昼を食べながら打ち合わせをする予定だった。

約束に遅れることはできない。
私はアクセルを思い切り踏んで車を飛ばした。