何度忘れようとしても

気づくと私もコートを脱いで、そのままベッドに入っていた。
気持ち良さそうに寝息を立てる佐伯くんにぴったりと寄り添った。

目が回って、薄れていく意識の中で私は佐伯くんのいい香りと体の暖かさを直に感じる。

なんだか懐かしいようなとても幸せな気持ちになりながら、佐伯くんの隣で私は眠りに落ちていった。