「んで、ここどこ!?」 言乃が到着したと言うなり炯斗は叫んだ。 バスを乗り継ぎただついてきた。 到着した先はしっかり普通の何処にでもあるような住宅の一角。 てっきりショッピングだとか遊びに行くと思っていた炯斗はガックリと肩を落とした。 訳がわかっていない言乃は不思議そうに炯斗を一瞥し、スタスタと先を歩いた。 「ちょ、待って!」 トンネルに消えていく言乃を炯斗はあわてて追いかけた。